肺がんは遠隔転移をおこす怖い病気

本当は恐ろしい家庭の医学で、脳血管や心臓病はよく取り上げられますが、肺がんも本当に恐ろしい病気なのです。
肺がんは、いろいろな臓器に遠隔転移をおこしやすいことが特徴です。
遠隔転移とは、がん細胞が血液に入って流れて行き、離れた臓器に転移をつくることです。
遠隔転移をおこしやすい臓器は肺、脳、骨、肝臓、副腎などが代表的です。
肺がんには多くの種類があり、細胞の形態から大きく分け、腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんなどに分類されます。
この中で一番多いのが腺がんです。
腺がんは肺の末梢に発生するがんの代表的なもので、非喫煙者でもかかるがんです
腺がんは比較的小さなうちから転移をおこしやすいというイヤな面があります。
ニュースキャスターで元新聞記者の筑紫哲也（ちくし・てつや）氏が肺がんのため死去されました。切り口がするどい批評も取り入れ、味のあるキャスターでした。
「新人類」という言葉を生み出したのも筑紫さんでした。
肺というと、普通左右に２つあり、片方を取り去っても何とかなるという安易なイメージがあります。２つあるといっても、左右の肺は構造が違います。
大きいブロックで分けると、右肺は３つ、左肺は２つに分かれています。
肺の組織は肺胞などからできていますが、一種のフィルターのイメージがあります。
でも簡単に交換できたり洗浄してキレイな状態にできるものではないことは誰もが知っていること。
発ガン物質を含む有害物質をいかに体内に入れることを防ぐかが問題です。