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2009年07月05日

本当は怖い膝の違和感〜髄膜腫が影響?

右膝に妙な違和感が、でも脳のおでき(髄膜腫)が関係しているなんて思わないですよね。
身体を動かすのに大きな支障がなければそのうち治ると思ってもおかしくない。
でもしばらくすると、眠りについたとき、右足首が突然震え出す症状が・・・・。
しだいに悪化してきた症状の進行具合といえば
(1)右膝に違和感 (2)右足首が痙攣 (3)右膝下の力が抜ける 
(4)右足が激しく痙攣
髄膜腫(ずいまくしゅ)とは何らかの原因で脳を守る膜から生じる脳腫瘍です。腫瘍が圧迫する脳の場所によって、様々な症状が起こります。
腫瘍といっても良性で、がんとは異なります。
腫瘍の成長速度もゆっくりで、周囲の組織にしみこんでいったり、転移したりすることはめったにありません。長い間、ほとんど大きくならないこともあります。
手術で取り除くことができれば予後はいいと言われています。
しかし、腫瘍が大きくなって脳の圧迫が強くなったり、脳の表面の膜を壊して腫れたりする場合は、治療が必要になります。
たけしの本当は怖い家庭の医学で紹介された野球投手患者の場合は、前頭葉の一部、右半身の運動を司る運動野に腫瘍ができたため、右足膝下に痙攣などの異常が出ました。
腫瘍ができる詳しい原因はまだわかっていません。
この患者の腫瘍には、深刻な問題がありました。
上矢状洞(じょうしじょうどう)という髄膜の太い血管の壁から腫瘍が発生していたことと運動野の真ん中に腫瘍ができていることでした。
手術で大出血の恐れや運動機能を司る場所をわずかでも傷つければ後遺症が出る危険性があります。腫瘍は脳の中心に到達するほど巨大化しており、手術は長く大変なものになることが予想されました。
手術顕微鏡を覗きながら、バイポーラピンセットという先端に電極がついているピンセットを使い癒着した腫瘍を焼いて切り離します。
さらに、超音波手術器にて超音波により振動を腫瘍に与え、腫瘍を液化し吸い取れるようにして、10時間を要した摘出手術を無事成功させました。
1年に及ぶリハビリを経て、マウンドへの復活を果たしたとのことです。
腫瘍の大きさが3センチ未満であれば「ガンマナイフ」という特殊な放射線を当て、腫瘍を小さくしたりします。3センチ以上の場合は、手術で腫瘍を摘出します。
通常は比較的安全に摘出できますが、腫瘍の近くに神経や血管があるなど、手術がとても難しい場合もあります。
磁気共鳴画像(MRI)検査などを受けながら髄膜腫に詳しい信頼できる脳外科医のいる医療機関を受診することが負担が少ない治療のカギでしょう。


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