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ホルモン・代謝異常

2011年10月22日

腰痛・肩こり・関節痛に副甲状腺ホルモンが関係?

副甲状腺ホルモンが腰痛に影響を及ぼすことがあるとは・・・。
起き上がろうとした時、腰全体にズキズキとした痛みを感じました。
変形性腰椎症とは、上半身の体重を支える腰椎の変形やクッションのような椎間板の弾力性の低下により周辺組織に炎症を生じ、痛みが出てしまう病で、加齢により誰でも発症する可能性があります。
ファーストオピニオンではこの病気を告げられ、炎症を抑える内服薬で痛みをとる治療法がとられました。
処方薬で痛みが完全に消えず、重い感じが残る状態でしたが、腰が痛み始め2ヶ月経った時、なぜか腰痛を全く感じなくなりました。
さらに、ひと月経つと、治ったと思った腰痛がぶり返し、その痛みもまた2ヶ月ほどで治まるという謎の腰痛スパイラルに悩まされるという経過をたどりました。
この患者の腰痛は「朝起きた時」「長時間座っている時」「背中を反った時」に起こるという変形性腰椎症の典型的な症状が特徴でした。
しかし、血液検査の結果、ある臓器の異常が明らかになりました。
腰痛の原因は骨折によるもので、その原因が副甲状腺の異常にあるというのです。
セカンドオピニオンでは想像もしない病名が告げられました。
副甲状腺とは、喉の甲状腺の裏側に位置する臓器で、血液中のカルシウム濃度を調節するホルモンを分泌しています。
原因は明確になっていませんが、首にある臓器の副甲状腺が異常をきたすとホルモンが過剰に分泌され、骨の中に蓄えられたカルシウムが血液中に異常に溶け出してしまい、骨がスカスカになる骨粗しょう症状態になってしまいます。ごく日常的な腰への負担でも小さな骨折起きてしまうのです。
健康な方と比べてみると、明らかに骨が薄くなっていることがわかりました。
微小な骨折の場合、骨がすぐに作り変えられ、2ヶ月ほどで治ってしまいます。
「副甲状腺の病」が発見されたことにより、副甲状腺を取り除く手術と骨を強くする投薬治療を続け長年苦しんだ腰痛から解放されたのです。
女性ホルモンと骨粗しょう症には関係がありますが、他にも影響を及ぼす内分泌ホルモンがあるようです。


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2011年08月13日

眼精疲労かと思ったら甲状腺の病気が

甲状腺というとバセドー病(甲状腺機能亢進症)と眼球との関係があると聞いたことがあるのでは?
目の疲れといったよく訴えのある眼の悩みの影に甲状腺の悪さをすることがあります。
目の疲れが最初の症状でした。
長い間パソコン画面をじっと見ていると、目がしょぼしょぼとして開けていられないのです。
翌朝、新聞を読んでいると、目の奥が重いような疲れた感じがありました。
目の疲れは治まらず、パソコンの画面を5分間も見られなくなってしまったのです。
でも目の表面から奥に広がる網膜や血管まで眼球をチェックした結果、問題点は見つかりませんでした。
眼精疲労とは、ストレスやパソコン画面の見すぎなどで目の筋肉が疲労し、痛みやかすみなどがでる状態のこと。ファーストオピニオでは 眼精疲労と診断されました。
しかし、目の筋肉疲労に効果がある目薬を点眼しても目の重いような感じは全く良くなりません。
新たな異変は、「二重だった目が、なぜか左目だけ一重になっていた」というのが次の症状です。
でも痛みなどはなく、そのまま放っておくことに。
さらなる気になる症状は「物が二重に見える」というものでした。
目の疲れを感じて1ヶ月後、上目づかいをした時に、パソコンの画面が二重に見えたというさらなる異変が。
神経眼科では、眼球を動かす筋肉のバランスや動き、視神経まで検査するといった普通の眼科とは異なる診療します。
甲状腺眼症という病気がペン先を目で追う検査や血液検査を通じてセカンドオピニオンで判ってきました。
甲状腺とは、身体の新陳代謝に関わるホルモンなどを作る臓器。
甲状腺に腫瘍や炎症が発生すると誤作動を起こし、特殊な抗体を作り始めてしまう。
分泌された抗体が、目に作用し眼球を動かしている筋肉が攻撃され、炎症を引き起こしてしまうこともあります。
甲状腺眼症という病の大きな特徴は、筋肉の炎症によってまぶたが腫れることにあります。
両目の位置が上下バラバラになるというこの病の特徴的な症状が目の筋肉の動きのチェックにより判りました。
眼球の下の筋肉に炎症が進み腫れあがり、筋肉がひっかかり、上にあげることができませんでした。
放置すると、最悪の場合、目が飛び出したようになることもあります。
早期発見によりステロイド点滴で症状が回復しました。
甲状腺眼症は、甲状腺ホルモンが多く出る亢進症でも逆に少なくなる甲状腺ホルモン低下症(橋本病)の場合でも発症するという厄介な病気です。

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2010年06月16日

加齢男性性腺機能低下症候群とは?

加齢男性性腺機能低下症候群とは、LOH症候群(ローショウコウグン)とも呼ばれる病気です。
男性更年期障害といったものもありますが、LOH症候群は明確な診断や治療基準はありませんでした。
日本泌尿器科学会と日本メンズヘルス医学会が血中の男性ホルモン量の低下を診断の基準として2007年に診療ガイドラインがつくられました。
LOH症候群(Late Onset Hypogonadism in males)自体は、2005年に高齢男性の性腺機能低下とそれに伴う種々の症状について推奨された名称です
しかし、この病気の発症が更年期を迎えた妻の小言から慢性的なストレスを受けたことが原因だったという症例が、たけしのみんなの家庭の医学で取り上げられていました。
気になる症状は・・・
(1)細かい作業ができないといった知的活動の低下
(2)寝付けないといった睡眠障害
(3)イライラする、抑うつ、気分の変調といった精神症状
(4)感情を抑えられない、乱暴な性格になる
男性ホルモンは男性特有の体つきを発育させるホルモンで、テストステロン、アンドロステネジオン、デヒドロエピアンドロステロンの3種類の総称として「アンドロゲン」と呼ばれています。
テストステロンは、男性ホルモンの代表格でそのほとんどが精巣で作られています。
生殖機能の調節のみならず、骨や筋肉の増強を促し、脳の働きを高めるといった精神を保つ働きをしており、男性が活動維持していくのに重要なホルモンです。
通常は加齢により精巣の機能が低下していき分泌量が減少していきますが、急激な減少が始まってしまう事もあります。
慢性的なストレスが蓄積した体内では、ホルモンの分泌が急激に減少し、突然の変化に身体がついていけず、様々な症状が現れてしまうケースがあります。
しかし、脳の働きが落ち、知的活動の低下や睡眠障害などの身体症状や、自律神経をうまくコントロールできなくなり、イライラや抑うつの精神症状などの症状は、精神疾患としてのうつ病と非常に見分けがつきにくいという怖い側面もあります。
うつ病と診断された患者の中にLOH症候群が原因だったケースも報告されています。
男性ホルモンというと狩猟などの攻撃性を増すといったイメージがありますが、テストステロンが減少することで乱暴になるといった性格の豹変があるというのは驚きです。
LOH症候群は、血中の男性ホルモン(遊離テストステロン)の量にプラスして、ひどい発汗や筋力の低下といった身体症状や精神症状、性欲の低下や勃起障害といった性機能に関する症状などを加味して病の可能性を疑う必要があります。
気力低下やうつ傾向に悩んだら、心療内科だけでなき泌尿器科を受診することも頭のかたすみに置いておく必要があるかも。
治療としては、カウンセリング、漢方薬の利用、塗り薬や注射によるホルモン補充療法などがおこなわれます。



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2010年03月22日

謎の高血圧と副腎の腫瘍

高血圧は脳卒中などの危険因子としてよく知られています。脳卒中の危険度が普通のものの4倍以上で薬も減塩も効果がない謎の高血圧があるのです。
高血圧の基準値は、上が140以上または下が90以上ですが、家庭で測定して、135/85といった数値を上回る場合は高血圧の状態になっていることもあります。
血圧自体は1日のうちにかなり変動します。
血圧は年齢を重ねるにつれて上昇しますが、謎の高血圧は、正常だった血圧がいつの間にか急上昇するという怖いものです。
抗圧剤の効果も初めだけで次第に効果が弱まっていき、運動や減塩などの食事管理療法の効果も少ないというのが怖いところです。
謎を解くカギはアルドステロンという副腎から出るホルモンにありました。この物質自体は、筋肉や心臓を動かすのに必要なナトリウムを塩分から確保する重要な働きをするホルモンだといいます。
しかし。このアルドステロンが増加すると必要以上にナトリウムが血中に取り込まれ、これを薄めるために血液中の水分を増やすように働き血液が増加し血圧を上昇させます。
この物質を増加させたきっかけは副腎にできた小さな腫瘍である場合が多いというデータがあります。
原発性アルドステロン症という難病の原因はよくわかっていません。しかし、早期発見には血液検査が役に立ちます。さらにホルモンの精密検査、CT検査などで確定診断して腹腔鏡下副腎摘出術による手術で腫瘍を取り除き、高血圧から開放された症例も多くあります。
心臓疾患や脳血管障害んどの危険性が増す高血圧には、早朝血圧上昇型とか仮面高血圧といったものもあります。
24時間連続して、血圧と心電図を測定するポータブルタイプの機器をつけて自分の身体の特徴を知っておくことも怖い病気から遠ざかる一歩かもしれません。


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2009年11月03日

本当は怖いめまい〜抗リン脂質抗体症候群

怖いめまいが妊娠と関係がある? 
1年前に、念願の赤ちゃんを妊娠したことがわかり、喜んでいたのも束の間、数日後、突然グルグルと回るようなめまいに襲われました。1週間後、下腹部の激しい痛みで病院に行きますが、妊娠3ヵ月目で流産をしてしまいました。
そんな辛い経験がありましたが、再び妊娠した当時29歳の彼女は体調管理に細心の注意を払っていました。
でも彼女には・・・・
(1)1年前と同じ回転性のめまい (2)ふくらはぎが網の目状に赤くなる 
(3)ろれつが回らない   
といった症状が出てしまいました。

抗リン脂質抗体症候群(APS)は、膠原病の一種で、体内にできた抗リン脂質抗体という異物が、突如暴走を開始、血栓を発生しやすくするというもの。
脳梗塞や心筋梗塞を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。
通常の疾患では動脈系、静脈系に同時に血栓症が起きることは少ないのですが、APSでは、動脈血栓、静脈血栓が複数の部位に、また繰り返し起きるのが特徴的です。
この病気は、女性に多く妊娠を契機に発病することが多いことが特徴です。そして、胎盤の血管に血栓が発生し、胎児に栄養が届かず流産しやすくなることがわかっています。
2度に渡る流産は、この抗リン脂質抗体症候群が原因でした。
そして、脳や足の血管に一時的に血栓ができたことが様々な異変の原因でした。
この病の特徴は、全身のあらゆる血管に血栓ができ、様々な症状が現れることです。
女性の場合は、流産を繰り返すことが重要なサインになります。
彼女の場合は、血栓を出来にくくする治療を受け、無事出産をすることができました。
この病は発見が出来れば、薬でコントロールすることも可能です。
しかし、動脈や静脈の中で血の固まりが出来る血栓症(脳梗塞、肺梗塞、四肢の静脈血栓症など)を引き起こすリスクが高く、全身性エリテマトーデス(SLE)との関係も深いものです。最近では特殊型として、劇症型抗リン脂質抗体症候群の存在も注目されています。
女性の発症率が男性の2倍程度というこの病気ですが、動脈血栓、静脈血栓が複数の部位にできるという怖さがあります。


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2009年09月07日

LDLコレステロールが正常でも危険(LH比とは)

LDLコレステロールの検査結果が正常値でも心筋梗塞や脳血管障害になる恐れがあるから安心できない。LH比というものが大切な指標になります。
動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞など重篤な疾患のリスクは格段に大きくなります。
かつて心筋梗塞は、血管内に出来たコブが長い時間をかけて大きくなり、血管の7割を塞いだとき、息切れや動悸などの前段症状を生じ、さらに血管を完全に塞いだときに、心機能停止を引き起こすと考えられていたことがあります。
しかし、コレステロールの固まりである不安定プラークができると血管の50%以下の大きさでも突如血管壁が破れ、そこに集まってくる血小板により、急激に血管を塞ぐということがわかってきました。
脂肪分の多いものを好んで食べていると、血管内の悪玉といわれているLDLコレステロールの濃度が高い状態になり不安定プラークはできやすくなります。
でもコレステロールは、少なすぎても良くないという研究報告があります。
HDLコレステロールとは、俗に善玉コレステロールと呼ばれ血管の壁などに余計に付着しているコレステロールを回収する役割をします。
LDLコレステロールを少なくするは大切ですが、血液検査結果が正常値内でも病気を発症するケースが増えています。
LH比というのは、「LDLコレステロール値をHDLコレステロール値で割った値」ですが、これが1.5を超えると危険度が増すという考えが循環器内科で一般的になってきています。喫煙や肥満などが原因でHDLコレステロールの値が下がる場合があります。
動脈硬化というと、コレステロールが血管壁に粘性を増してこびりついてくるといったイメージがありますが、さらに進めばセメントのように硬くなる「石灰化」という状態にまでなってしまいます。
歯槽膿漏の原因になる歯垢が取り除くのに手間がかかる硬い歯石になってしまうようなものですね。


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2009年06月24日

本当は怖いイライラ

インスリノーマという精神的な疾患と間違えられがちな怖い病気があるようです。
ちょっとしたことでイライラする・・・そんなことありませんか?
自分でもなぜだろうと思っても怒りモードにすぐになることがあるのでは。
温厚で真面目で信頼も厚く、部下からも慕われていた男性が、本当は怖い家庭の医学のステージに立ちます。
気になる症状の経過は
(1)イライラする (2)突然怒り出す (3)不眠 (4)すぐにお腹が空く
(5)幻覚を見る
インスリノーマとは、膵臓(すいぞう)にできる腫瘍のことで、様々な症状を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあるという。腫瘍ができる原因は分っていません。
体内では血液中のブドウ糖を血流で循環させ栄養分を運びます。大事な脳細胞にはブドウ糖はかかせません。
ブドウ糖は膵臓で作られるホルモンのインスリンにより身体の様々な部分でエネルギーとして利用されたり、肝臓に貯蔵されたりしています。
しかし、インスリノーマが出来た膵臓は、インスリンが止めどなく作り続けるようになってしまうことがあります。
過剰のインスリンにより多くのブドウ糖を肝臓に蓄えてしまい、全身にブドウ糖が行き渡らない低血糖状態に陥いることに。
ブドウ糖が不足し低血糖状態になった脳は、体にアドレナリンを放出する指令発しました。
アドレナリンは、インスリンの作用で取り込まれたブドウ糖を肝臓から取り出し、再び脳に送る役割を果たします。こうして脳はブドウ糖不足を補っていました。
しかし「アドレナリン」は、攻撃ホルモンと称され脳を異常な興奮状態にすることもあります。夜眠れず不眠になったのは、アドレナリンの影響です。
異常ともいえる食欲もインスリノーマの特徴的な症状といえます。
慢性的なブドウ糖不足状態の脳は、食べて血糖値を上げろと命令を出し続けました。
慢性的な低血糖状態は、ついには幻覚まで見せるまでになってしまいました。
うつ病や双極性障害などと精神的な疾患と診断されるケースもあり、症状が進むと似通った様相を示すこともあるようです。
怖いのは飲酒。アルコールは肝臓に貯蔵されたブドウ糖の放出を抑制する作用があります。アドレナリンがブドウ糖を取り出せなくなると、脳のブドウ糖不足は致命的なものになり、ついには昏睡状態に陥る。心の病と間違えて、発見ができないと命に関わることもあります。
甲状腺機能亢進症でもイライラや怒りっぽくなることもありますが、発汗や動悸といった症状も伴います。的確な診察で怖い病気を早期に見つけたいですね。

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2009年04月08日

更年期障害? いえもっと怖い病気

甲状腺ってどこにあるか知っていますか?喉にあります。
涼しくなってきたのに身体がほてり、大量の汗をかいてしまった主婦。
翌朝、そのことを姑に話すと「更年期じゃないか」と言われました。
(1)発汗(2)疲労(3)イライラ(4)食欲増進
(5)ハイテンション(6)吐き気
でも、実はもっと深刻な病が・・・・
「甲状腺クリーゼ」とは、甲状腺ホルモンが、突然、爆発的に分泌されることにより生命の危機に瀕する病。いったん発症すると、吐き気、頻脈、呼吸困難などの症状が立て続けに襲い、最悪の場合、心不全を起こし死に至ることも少なくありません。
原因は、はっきりとはわかっていませんが、そのきっかけとなるのはストレス。
この甲状腺クリーゼの発症にかかわる重要なカギがあります。
この病の前段階とも言える病気が存在します。
その病とは…「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」。
バセドウ病とは、甲状腺が異常をきたし甲状腺ホルモンを過剰に分泌、様々な症状が全身に出る病。
甲状腺クリーゼ患者の90%は、このバセドウ病から発症しているのです。
しかし、自分が更年期障害だと思いこんでいたため、バセドウ病にかかっていることに全く気づいていませんでした。
「発汗」「疲れやすい」「イライラ」など、バセドウ病の症状は「更年期障害」とソックリです。
よく知られている代表的な症状「眼球の突出」が出ない場合も多く、50代の女性は、更年期障害のせいだと間違えがちなのです。
バセドウ病は、血液検査で甲状腺ホルモンを調べれば、すぐに発見することができます。勝手に更年期障害だと自己診断せず、バセドウ病を早期発見する事こそ、甲状腺クリーゼの何よりの予防法なのです。
でも、バセドウ病自体も、身体にムチを打って生活しているような状態ですので心臓などに負担がかかっていることを付け加えておきます。


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2008年10月18日

膵がんの怖さ

膵がんが本当は怖い病気だということをあなたは知らないでしょう。
膵がんというのが、亡くなった緒方拳さんの「風のガーデン」の末期がん患者の病名で出てきます。
膵臓は後腹膜にあり、上腹部のみぞおちと臍の中間あたりから左上方にかけて存在する臓器です。
長さは15cm前後の細長い臓器で、頭部、体部、尾部に分けられます。
頭部は十二指腸、胆管、門脈、下大静脈、体部は脾動静脈、胃、大動脈、尾部は脾臓、腎臓、大腸といった臓器と隣接しています。
このため、手術など外科的な処置をする際には、これらの諸臓器、脈管との関連なくして膵臓の処理ができないという難しさがあります。
また、食物を消化する消化酵素であるアミラーゼ、リパーゼ、トリプシノーゲンを含んだ膵液を分泌する外分泌機能と、血糖の調節に必要なインスリン、グルカゴンなどのホルモンを分泌する内分泌機能という重要な働きをあわせもっている臓器なのです。
内分泌機能に関する部位では膵臓内に点在するランゲルハンス島という名前を聞いたことがあるかと思います。
膵がんという場合は、膵管から発生し、充実性の腫瘤を形成して浸潤、転移を起こしやすい膵管がん(通常型膵がん)が膵臓のがんの90〜95%を占めています。
膵がんの発生率は胃がんや大腸がんに比べ2〜3割程度ですが、日本では死亡原因の第5位を示しています。消化器のがんのなかでも難治がんの代表選手なのです。
膵臓がんには特異的な初発症状がなく、がんと診断された時には大半が高度に進行していて、がんが膵臓の周囲の重要臓器に拡がっていることが多いのです。
症状は腹痛と黄疸が多く、次いで食欲不振、腰背部痛、全身倦怠感、体重減少などですが
特徴的な症状が乏しいといえます。
背中およびお腹に痛み、食欲不振、糖尿病の指標である血糖値の著しい変化などに注意することが大切だと思います。
こうした症状が、食事の前、食後すぐに現れるといった場合には、日常生活での症状発生時の様子を記録して病院に行くことが早期発見につながるでしょう。


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2008年10月12日

低血糖性昏睡を招いた酒飲みの過ち

低血糖性昏睡を招いた酒飲みの過ち
糖尿病が健康診断で判明して、血糖値を下げる血糖降下薬を処方された飲兵衛さんの話。
お酒が大好きな万年係長、血糖降下薬の飲み方で、大量の飲酒は危険なので控えるように医師から告げられました。
薬をしっかりと飲み、お酒は酎ハイ1杯程度にと指示を守っていました。
ストレスたまりそうですね。
ところが昇進が決まり昇進祝いをした時、飲兵衛さんの勝手なそして危険な判断基準を作ってしまいました。
「つまみを食べないでカロリーを浮かし、その分を酒にまわせば、いつもより沢山飲めるはず」と身勝手な自己判断をしてしまったのです。酒飲み特有の心理か?
さあ、どんな症状がでたのでしょう?
(1)猛烈な睡魔 (2)叩いても目を覚まさない
飲みすぎればよくあることと放置したら大変なことになるところでした。

低血糖性昏睡(ていけっとうせいこんすい)とは、体内の血糖値が正常より下がってしまい、脳にエネルギーが行き渡らなくなる病です。
意識不明から昏睡状態に陥り、最悪の場合、死に至ることもある恐ろしい病気です。
糖尿病治療薬の間違った飲み方が原因で起こることがあります。
「血糖降下薬」は、食事で増えてしまった血液中の糖分を減らし、正常な状態に戻す働きをする薬です。
つまみを減らして、その分のカロリーを酒に振り分ければいいという自己判断の結果、お酒からカロリーを摂取しても、新たな糖分が体に入ってこない状態で薬が作用し、低血糖状態になってしまったのです。
通常ならこの時、私たちの体は肝臓にためておいた糖分を血液中に放出し、血糖値を正常に戻す仕組みが備わっています。
しかし、大量のお酒を飲むと、肝臓はアルコールの代謝に専念し、糖分を放出まで手が回らなくなってしまうのです。
飲み続けて、血糖値はますます下がり脳のエネルギー不足が原因で猛烈な睡魔に襲われたわけです。ついに昏睡状態にまで陥ってしまいました。
幸いにも、昏睡状態が始まって1時間後の発見だったため、脳のダメージが小さく、大事には至りませんでした。
酒好き特有の理屈の付け方、間違った薬の飲み方は死と隣り合わせなのですね。


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